校長あいさつ

 
 
1997年(平成9年)、日本のサッカーがイランに勝利しワールドカップ初出場を決めた 「ジョホール・バルの歓喜」…同じ年、本校はここジョホール・バルの地に開校しました。ジョホール・バルはマレー半島最南端に位置し、わずか1Km余りの海峡を挟んでシンガポールと向かい合っているマレーシア第2の都市です。マレーシア政府のイスカンダル・プロジェクトのもと、急速な発展を続けるアジア有数の経済都市でもあります。本校が創立する以前、日本語での教育を希望する児童生徒は、毎日片道2時間、パスポートを携えてシンガポールまで通学していました。

そうした中、ジョホール日本人会のご尽力のもとで学校設立委員会が発足し、マレーシア教育省の認可を受けて本校が誕生しました。今年で創立29年目を迎えています。 令和7年4月現在、小学部52名、中学部20名、計72名の児童生徒が在籍しています。

学習面では日本国内に準ずる教育課程を編成し、さらに英語教育に力を入れています。行事面では3大行事である「運動会」「ペスタクラパ(学習発表会)」「日本文化の日」を中心に、「マレー文化の日」(現地校やインターナショナル校との交流)、小学部修学旅行 (国内)、中学部修学旅行(国外)、宿泊体験学習などで国際人としての感覚を身に付けられるよう、様々な教育プログラムを提供しております。

在外には様々な事情から、日本とは異なる環境で生活する日本国籍の子供たちがいます。だからこそ、本校に通う子供たちが、「この学校に入って、本当に良かった。」と思えるよう、また保護者の皆様が「子供が毎日喜んで学校に通っている。よい出会いに恵まれて嬉しい。」と心の底から思っていただけるよう、『信頼される学び舎づくり』を進めてまいりたいと考えております。そのためには、教職員全員の英知と情熱を結集し、これまで以上に、ひたむきな努力を続けていく所存です。 その際に大切なのは、どの子供に対しても常に、『情を持って接する。思いを持って導く。(情接思導)』という姿勢で向き合っていくことだと思っております。

以上、本校の歴史及び基本的な教育方針について、紹介させていただきました。入学・編入をご希望・ご検討される方は、どうぞ遠慮なくご一報ください。  

第10代校長 北村 健治(静岡)